古事記の暗号: 神話が語る科学の夜明け

著者 :
  • 新潮社 (1997年11月1日発売)
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本棚登録 : 37
感想 : 2
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 4人の女性(佐藤まなつ、北村まりえ、榊原由布、高野加津子)による共同作品として20数年前に話題を呼んだ本を25年ぶりに読み返す。
古事記の成り立ちに関する一般的説明の第1章に続き、いなばの白兎(素兎)、やまたの大蛇、大国主への八十神による殺害計画、大国主へのスサノオの4つの試練、スセリ姫との結婚と嫉妬、スクナヒコナとの共同国作り、国譲りの物語の説明が進んでいく。易の考え方による独特の意味付けが多く、著者たちはそれを当時の科学ということでこの副題になっているようである。納得できる部分もあれば、こじつけと思う部分も多かった。これだけユニークな内容を4人がどこまで合意して書いたのか?不思議に思うことがあり、「後書き」で古事記執筆作業の様子が想像されているのが、正に彼女たちの姿だと興味深く感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2023年8月21日
読了日 : 2023年8月21日
本棚登録日 : 2022年4月15日

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