小泉信三―天皇の師として、自由主義者として (中公新書 2515)

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  • 中央公論新社 (2018年11月17日発売)
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感想 : 10
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平成天皇の若い日に家庭教師を務めたという小泉氏。慶応では福沢諭吉と並ぶ存在の人なのだ。戦中に塾長職にあり、軍国主義的な学生への鼓舞の挨拶をしていただめに一部では抵抗もあったというが…。反マルクス主義を主張し続けた信念は分かるが、関東大震災の社会主義者迫害の際には、「気の毒ながら全くの冤罪、誤解とは言い兼ねる」の言葉は受け入れ兼ねる!!オールドリベラリストとして丸山眞男などとは対極の存在だった。この人が晩年孫の死をきっかけにクリスチャンになっていたことは意外であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自伝・伝記
感想投稿日 : 2018年12月10日
読了日 : 2018年12月9日
本棚登録日 : 2018年12月3日

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