世界の歴史 11

  • 中央公論新社 (1998年2月1日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 4

神秘に包まれた帝国・東ローマ・ビザンツ。シンデレラそのものの美人コンテストでお妃が国民中誰からでも選ばれたとは実話とのこと。1000年にも及ぶ歴史が実は陰謀に彩られた歴史だったという。西洋でありながら西洋でないような複雑なローマ、そして西欧諸国との関係。キリスト教会の東西分裂史も詳細で興味深い歴史です。そしてその歴史を引き継いだともいうべきロシアを始めとするスラブ各民族の歴史。なぜスラブが欧州でありえたのか、そして西欧との相違点など。ポーランド、ボスニア、クロアチア、セルビア、ボヘミア(チェコ)、リトアニア、そしてウクライナほか、各国の歴史は今まで全く見たことも聞いたこともありませんでしたが、民族問題の原点を学ぶ上で貴重な本でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史(西洋中心)
感想投稿日 : 2013年8月24日
読了日 : 2002年3月30日
本棚登録日 : 2013年8月24日

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