私だけの放送史: 民放の黎明期を駆ける

著者 :
  • 清流出版 (2008年5月1日発売)
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京大を卒業後に現在の毎日放送に入り、NHKに次ぐ、民放のラジオ放送を大阪で開始する時代の夢に溢れた若者たちの活気が伝わってきました。ボクシングの白井義男のラジオ放送で「場内大混乱です。バイヤリースオレンジどころではありません!」と興奮して叫んだと言うアナウンサーが「プロにあるまじき失言」と批判されながら、実は三国一朗プロヂューサーの用意した宣伝文句だった!笑えました。そしてテレビ参入とドラマティックな業界史 でありながら、個人史でもあるという楽しい本でした。1955年に入社されてからの50年は非常に著名な作家、財界人、政治家との交流が記録されており、凄い人脈に驚き入った次第でした。60年安保頃というと一昔ですが、その頃の岸首相などと話をした人が身近におられるというのも、懐かしいというか、タイムスリップしたような新鮮さを感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2013年8月16日
読了日 : 2008年7月21日
本棚登録日 : 2013年8月16日

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