私は、「ゆとり世代」という言葉が嫌いだ。
大人の側の都合で学ぶ内容が少なくなった世代を悪意を持って区別した呼び方をしているからだ。
自らの努力ではどうしても挽回の出来ない問題
。その角度で見ると、在日コリアンの問題とも同様であるといえる。
本書では、いわゆる「ゆとり世代」は、バブル後の不景気の中を育ち、その中で生活をする大人たちの様子を見て「さとった世代」だと述べている。
数多くの大学生とのやりとりの中で、この「さとり世代」を浮き彫りにしていくやり方は面白い。また巻末のバブル世代との討論も違いがはっきりして良かった。
最新のLINEやFacebookが若者に与えている影響も討論の中にありとても興味深かった。
さとり世代とコミュニケーションに困っている方も困っていない方も一読を。これからの未来を支える日本の若者の本音が知ることができます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2013年12月9日
- 読了日 : 2013年12月9日
- 本棚登録日 : 2013年12月9日
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