辞典といっても、用語の解説文の羅列ではない。
平安時代にタイムスリップしてしまった現代人に、「これは屏風。あれは几帳」と教えてくれるような。
もしくは、王朝文化というテーマの、集中講義のような。
読み手に語りかけていくスタイルなので、わかりやすかった。
特に「はじめての」という超初心者向けのスタンスなので、かなりかみ砕かれているし、既出の用語も何度でも説明してくれる。
その言葉を説明するのにふさわしいエピソードの引用もあり、用語だけではなく、『源氏物語』『枕草子』などの古典そのものにも触れられる。
「疲れましたか」「大丈夫ですか」「我慢してね」の声掛けがくどかったのが、やや難点。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑学
- 感想投稿日 : 2022年11月6日
- 読了日 : 2022年11月6日
- 本棚登録日 : 2022年11月6日
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