夜伽をしない特別な烏妃・寿雪を主人公にした連作短編集。
侍女は置かず、婢女もひとりのみで生きよ。
先代にきつく言われていながら、次第に集まってくる人々を拒絶しきれない寿雪。
慕われることに慣れない、不器用な寿雪と周りの関係性が、ほほえましかった。
寿雪と高峻の、ぎこちないながらも相手を思いやるようになっていく姿にも、ほっこり。
烏妃にすがってまで叶えたい人々の思いには、今回もぐっとくる。
程よいファンタジー具合。
烏妃とは?
烏漣娘娘とは?
という謎は、思いのほか奥が深く、まだまだ続きがありそうな終わり方。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2020年7月20日
- 読了日 : 2020年7月20日
- 本棚登録日 : 2020年7月20日
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