嫁姑の対立をえがく家庭ものかと思いきや、話は思わぬ方向へ。
意表をつく展開の「シーソーモンスター」が、たのしかった。
日常に侵入してくる、非日常なトラブル。
ぶれない姑への対抗心と、宮子のもうひとつの顔のギャップが、おもしろい。
事実でない情報が独り歩きし、権力や世間から追い詰められていく「スピンモンスター」は、筆者らしい展開。
こちらでも、宮子の活躍がたのしい。
『小説BOC』螺旋プロジェクトの1冊だけれど、単体の小説として成立している。
におわせるものはたくさんあり、ほかも読んだ方がより深く楽しめそう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月7日
- 読了日 : 2019年5月7日
- 本棚登録日 : 2019年3月25日
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