Iの悲劇

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年9月26日発売)
3.58
  • (129)
  • (390)
  • (374)
  • (56)
  • (15)
本棚登録 : 2980
感想 : 394
3

市長直属の甦り課と、Iターン支援プロジェクトの顛末を描く、連作短編集。

タイトルといい、ラスト1行といい、ミステリ好きがにやりとする作品。

Iターン企画でやってくる、さまざまな人間たち。
そこで巻き起こるトラブルは、まさに社会の縮図で、「あるある」とおもうものばかり。

公務員らしからぬ軽さの新人・観山と、やる気に欠ける課長の西野。
いきおい、万願寺が孤軍奮闘するはめに。

全編を通して、公務員の悲哀とブラックユーモアがただよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: おすすめ本
感想投稿日 : 2019年10月16日
読了日 : 2019年10月16日
本棚登録日 : 2019年10月16日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする