リサの目線から描かれていること。しかもそのリアリティが胸を打ちます。こういう描写はなかなかお目にかかれないです。
リサの目に映る大人たちは、厳しく裁かれています。その裁きを毅然と受け止めるふじこさん。大人になることへの道筋を、リサはふじこさんに見て取ります。けっして教わったわけではない、存在が導く生き方。
物語は短編集で、それぞれ違ったニュアンスがあるのは書かれた年代がちがうせいでしょうか。
私はリサが愛おしくなりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
大島真寿美
- 感想投稿日 : 2014年12月6日
- 読了日 : 2014年8月23日
- 本棚登録日 : 2014年8月22日
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