技術的側面からクラウドについて語った本
目次
<blockquote>1章 クラウドの特徴
1-1 クラウドの分類方法
1-2 クラウドの利用者で分類する
1-3 クラウドの対象者で分類する
1-4 Amazon EC2を使う
1-5 IBMの企業内クラウドサービスとは
1-6 クラウドでプログラミングをする
1-7 クラウドでプロジェクト管理をする
1-8 クラウドでアプリケーションを使う
2章 ベースとなるコンセプトと技術
2-1 クラウドの全体像
2-2 仮想化
2-3 Virtual Machineの仕組み
2-4 プロビジョニング
2-5 ネットワークセキュリティー
2-6 スケールアウト
2-7 分散コンピューティング
2-8 メッセージシステム
2-9 ファイル共有とデータセンター
2-10 分散ストレージ
2-11 MapReduce
2-12 グリッドコンピューティング
2-13 ユーティリティーコンピューティング
2-14 ASP、SaaS
2-15 マルチテナント
2-16 ユビキタス
2-17 Webブラウザーの進化とRIA
2-18 Webサービスとマッシュアップ
2-19 クラウドを意識した新しいクライアント
2-20 広帯域ネットワーク
3章 クラウドの課題
3-1 パブリッククラウドに預けてよいのか?
3-2 その投資は最適か?
3-3 ネットワークの速度は十分か?
3-4 インターネットクラウドは企業システムを置き換えるか?
3-5 クラウドと契約、法律
</blockquote>
一番大きいのは2章のベースとなるコンセプトと技術だろう。
仮想化、スケールアウト、分散コンピューティング、key-value型データベース、広帯域ネットワーク、ユビキタス、RIAといった、クラウドを語る上でかかせないキーワードを、技術的側面から述べている。
ありがちなSaaS、Paas、Daas、Iaas(Haas)については、一章に軽く説明している程度です。
初学者よりは、技術に強い人がよりクラウドについて知る為の本ですね。
ただ、これだけ丁寧にまとめられている文章はないので、必須でしょう。
著者はIBMでこういった技術を詳しく知り、かつ外向けに解説、広報するエヴァンジェリストで、内部の事例も差し支えない程度に挟みながら、語っている。
……でも、3章はおまけですよね……将来の展開ではあるが、あまりページが無いんで特にそう思う。
ざっくり課題について述べられているが、一般論だし、これは誰もがそう思う程度の内容だと思う。
実現場ではもうちょっと深い箇所のツッコミが必要なので、全然足りない。
- 感想投稿日 : 2019年5月1日
- 読了日 : 2010年2月7日
- 本棚登録日 : 2019年5月1日
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