せんだいメディアテークの機関紙。
これを出している出版社、赤々舎さんの本が好きなので、久々にどんな本を出しているのかな、とチェックしていたところ、発見。
こんな仕事もしているんだ!と。
個人的には、こういう風に、「アーティスト」としてでも、「愛好家」としてでもなく、文学やアートを通して、人びとが対話する空間を作ることをしている人たちの実践の記録や、振り返りとかを、これからもっと読んでみたいな、と思いました。
色々な著名な方たちの作品や、寄稿があったり、インタビューの記録があって、それ一つ一つも、とっても深く考えされられます。が、それ以上に、それらを通して読みながら、せんだいメディアテークという場が、3月11日以降、どんな風に思考しようとし、もがき、言葉を紡ごうととしていたのか、見えてくる気がします。そして、そこに何か、「今日をつくる」という言葉の質感や、量感が、浮き上がってくるように思います。
そんなわけで、この機関紙に、私がすっかり感動してしまったのは、せんだいメディアネットワークに関わる人たちの、震災以前と以後も連なる、実践の軸の太さのようなもの、を感じたからでした。
特に、最後の「てつがくカフェ」が、その試みや、内容、方法ともに、とっても気になる存在です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年5月23日
- 読了日 : 2012年5月23日
- 本棚登録日 : 2012年5月23日
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