らくだい魔女と黒の城の王子 (ポプラポケット文庫 060-19)

著者 :
  • ポプラ社 (2024年3月5日発売)
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感想 : 4
5

10年5ヶ月!この日をずっと待ってた!!
あの時小学生だった私がもう就活の年になって時間の流れを感じる…。フウカちゃん達と一緒であの頃から私は何も変わってない気がするけどなぁ。
大人になってもあの時と同じように面白い!って思えるの成田先生天才。
17巻の最後のダークな終わり方から待ち続けるの少し辛かったけどまたみんなに会えて良かった。
フウカちゃん達が大人になる設定にしてくれたのは読者と一緒に成長しているという瞬間を少しだけでも味あわせてくれた粋な計らいだと思ってる。カリンが思ったよりも出てこなかったけど大人になった瞬間を正面からでも見たかった!!絶対美人でしょ。その姿をカイくんが見たらどんな反応するかも知りたかった〜!チトセもフウカの大人になった姿を見て照れる描写とかあっても良かったのでは?!意外とあっさり受け入れてた。
今回の好きなセリフとしてフウカが「◯か×で決められないこともある」って言ったセリフに対してチトセが言った「オレにはない、ぜったいに」のセリフが好き!良すぎる!!チトセの性格を表してるし、そんなチトセだからこそ突拍子もない行動をするフウカに惹かれてるんだろうな。後チトセは何か選択を迫られた時もフウカ主体で考えるからすぐ決められるんだろうよ。大切なものがちゃんと決まってるから。
なぜキースが杖を奪ったのかの理由を知りたかったけど想定通りって感じかな。フウカを守りたい一心で行動するんだな。この世界の王子達は。
キースメインの回だからキースの事しか頭にないフウカ姫の傍にいるのチトセ辛いだろうな。でも見放せないし、付いて行かない方がもっと辛くなる事をわかってるんだこの王子は…。
チトセはフウカの為に捨てたものが多いけど今作で守護の時計も追加されたね。まぁチトセは捨てたと思ってないんだろうけど。
イデアの杖が払う対価は命だけじゃないのならフウカのお父さんもまだ生きてる可能性あるんじゃないか?肉体を失っただけとか。
杖がフウカの弱点として認識したのがチトセなの良い〜!チトセの弱点もフウカだろうし、お互いがなくてはならない存在ってことがわかる。
「あたしの過去を変えようなんて思わない」ってフウカが杖に言ったセリフは「デート大作戦」でチトセがフウカに言った言葉なの胸熱展開!チトセは何よりもフウカと一緒に過ごした時間を大切にする男だからね。絶対失いたくないはずなのよ。
キースが元に戻って嬉しいけどどさくさに紛れて告白してしまってるのよ!フウカには伝わってないけど!やっぱりキースはチトセの一歩先を行く男なのか…。
最後のチトセの「なにもしてやれなくてごめん」のセリフ泣ける。キースがいなくなってからフウカが悲しんでる様子ずっと見てきたんだろうな。でもチトセが傍にいてくれるからフウカは頑張れるんだからな!ちょっと自己肯定感低すぎだよ!やっぱりフウカにとって何にも変えられない大切な人はチトセなんだろうなってことがわかった。
ひょっとして今作がラスト?って思ってたけど次回も続くようで安心!「またね」って言えるのいいね。最後までずっと応援し続けます!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月6日
読了日 : 2024年4月6日
本棚登録日 : 2024年4月6日

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