「人類を全部 家族と思ってるんじゃないかってゆう……」
人を愛することが得意な町田くんの見る世界。今回は母の出産があったり、女の子に告白されたり、妹の元同級生と再会したり、初恋の人が現れたりな2巻!
勉強第一だからねと言われても、母の出産に駆けつけてしまう町田くんがさすが。母の妹・カズミがサポートに来てくれていたところ、実はカズミがいたからこそ町田くんはずっと救われていたって話がグッときた。母が弟妹たちの世話に追われて、寂しい思いを抱えていた町田くん。母代わりに話を聞いてくれたカズミを、母のように思ってるっていいなあと。自然と支え合ってる感じが素敵だよね。
ナチュラルに女の子の心をつかんで、本人は気づかない町田くん。さくらにやさしくする町田くんをじーっと見つめる猪原さん!町田チルドレン第一号だからね(笑) さくらの心の本音を見抜いて、「嫌になるまで好きでいてもいいんじゃないかな」って相手の幸せの形を大切にするところがいいなって思う。
町田くんの妹・ニコの幼なじみのひなた。ニコが年上に絡まれているところを助けに行けなかった負い目で離れてしまった思い出。そこから足を踏み出す勇気を与えるため、「行け!ひなた」と背中を押した町田くんがカッコいい。その後、いけいけーってなってるニコが面白い。
町田くん初恋の相手、幼稚園の英子先生と再会する話もよかった。まさか結婚写真を一緒に撮ることになろうとは(笑) 町田イズムの基礎を作ってくれた恩人。町田くんへと伝えた言葉が年月を経て自分に戻ってくるってドラマチックだよね。
「僕はがんばってる人を憐れんだりしません みんながんばってるから僕は人が愛しいです」
誠実であたたかくて勇気づけられる一言。身近にあるはずなのに気づかない大切さを教えてくれる作品。
- 感想投稿日 : 2022年8月14日
- 読了日 : 2022年8月14日
- 本棚登録日 : 2022年8月14日
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