町田くんがものもらいになる話からスタート。眼帯をして距離感が掴めなくなる町田くんが可愛らしい。ときめかせる天才になってる(笑) そんな状態の町田くんが猪原さんとかち合ったら、そりゃ悶えちゃいますわ。コミカルでほんわかできる話だった。
続いては、町田くんの弟のクラスメイト・桐谷くんの物語。周りをバカにしてしまい、なんでもっとうまくやれないんだよって思ってしまう桐谷くん。友達を作る資格なんてないと言う彼に、町田くんのかける言葉があたたかい。
「君はかしこいから相手のできない部分をどうにかしてあげたいって思うんだね」
怒りや不安感、そこから出る「バカ」という言葉の奥をすくい上げてくれるような一言。桐谷くんもミツオのことをちゃんと認めてるところが大人だなって思った。
次の話は町田くんメインではなく、彼とすれ違ったサラリーマン・吉高視点での物語。町田くんの行動は見る人をも緩やかに変えていく。善意を見るか、悪意を見るかで世界は一変する。ただ、人から善意をかけられないと善意のスパイラルに戻れないってあるよなあ。恋人の葵がどうこうじゃなく、吉高自身が変わったという部分が大事なのはわかるんだけど、葵の態度もどうかと思ってもやもやしてしまった。
『愛ある生活』は読切短編。どうなっちゃうのってところから、最後に恋愛アクセル全開にしてくるのいいなあ!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2022年8月15日
- 読了日 : 2022年8月15日
- 本棚登録日 : 2022年8月15日
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