椚ヶ丘中学校3年E組は暗殺教室。標的は先生。月を吹き飛ばすほどの能力を持ちながら、教師としてやってきた謎のタコ型生命体・殺せんせーと、彼の暗殺を狙いながら勉強に励む生徒たちの物語。
暗殺とか殺すとかいう物騒な言葉が並びながらも、教師として真っ当に生徒たちと向き合うドラマの二面性が面白い。どんなに全力で殺そうとしても殺せない、殺意すら受け止めてくれる先生というのはある意味では理想の存在なのかも?殺しに来た相手の道具や心を逆に手入れして返すところもお茶目でいいよね。
「皆から狙われるのは…力を持つ者の証ですから」
という言葉からは王者の風格すら漂うのもカッコいい。
後半のカルマとのやり取りもいいよね。殺せんせーの命か先生としての命のどちらかを断とうとした策略ですら受け止めてしまう懐の深さ。
「見捨てるという選択肢は先生には無い いつでも信じて飛び降りて下さい」
こんなこと言われたら、もう認めざるを得ないよね。
連載当時ぶりに読み直してみたけど、やはり完成度の高さが素晴らしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2020年8月22日
- 読了日 : 2020年8月22日
- 本棚登録日 : 2020年8月22日
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