3月のライオン 4 (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社 (2010年4月9日発売)
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感想 : 455
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「しかし『縮まらないから』といって それがオレが進まない理由にはならん」
「どっちが悪夢か とことん味わってやろうじゃないか」
島田の覚悟、背負っているもの、心が軋む痛みまで伝わってくる一冊だった。獅子王戦での宗谷との勝負の行方。

「君は僕を信用し過ぎだ」
もがいても容赦なく埋めつくしてくる雪と闇。その中で垣間見えた閃光のような活路。宗谷ではなく島田を信じた零が指し示した一手には痺れた。研究会で将棋を通した対話の中で得た信頼関係の結果だと思う。

零と香子との関係性も少しずつ見えてきてよかった。どんどん人間味が増してきたというか。
お互いの存在を断ち切りがたく思っているのに、すれ違っては変われないまま立ちすくむ。棋士として、そして川本家との交流で変わりつつある零。香子との関係も変わる日が来るのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年10月31日
読了日 : 2019年10月31日
本棚登録日 : 2019年10月31日

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