咲 Saki (1) (ヤングガンガンコミックス)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2006年12月25日発売)
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本棚登録 : 1891
感想 : 78
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(麻雀ほぼ未経験、アニメは一期まで視聴済)

麻雀が広く普及した世界で、全国優勝を目指す女子高生たちの物語。
麻雀漫画ではありますが、私のように牌の種類すらよくわかっていない人でも、ストーリーを楽しむ上では問題なく読めると思います。
対局の流れが大体掴めるようになっていて、時には簡単な解説も入れてくれます。
ただ、未経験の人が読んで麻雀が打てるようになるまではいかないです。
そういう知識的な入門書としては厳しいですが、ストーリーの中で繰り広げられる熱い対局や友情を見ていると、自分も麻雀を打ってみたい!という気持ちにさせてくれますね。

1巻ではヒロインの咲が勝つことの楽しさや、友人と打つ楽しさを知っていく過程が丁寧に描かれています。
この先の話でもそうですが、麻雀の勝負としての厳しさが描かれつつも、お互いに全力で真正面から戦う爽やかさがあって、そういう勝負の面白さも伝えてくれるところがいいところだと感じています。
大ゴマを使った魅せ方も迫力があってテンポよく読ませてくれますね。

キャラも可愛い絵柄で個性も立っていていいと思います。
今後登場してくるライバル校のキャラも魅力的なキャラが多くて、その人間ドラマがまた対局に熱さを与えてくれます。
1巻では咲と和のやり取りが見所でしょうか。
「あなたが手加減してると『私は』楽しくありません…私も楽しませてください…!!」の流れと表情が特に好きですね。

麻雀を知らない方も興味があったらぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2016年1月4日
読了日 : 2016年1月4日
本棚登録日 : 2016年1月4日

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