借り物です。
やっぱり安部公房は好きです。って言ってもまだ2冊目なんですけれども。
ほぼ2人の会話だけで進んでいきます。これがまたすごいんだわー。
個人的にこの人間そっくりさんみたいな会話に憧れるんです笑。極めて論理的でネチネチしてて非の打ち所がないような。少しでもスキを見せればボッコボコに叩いてくるような、ね。そんな人間そっくりさんの話し方に対して主人公も対抗してる感じなわけなんですけど、こーゆー論理VS論理みたいな感情を排した会話は実に味気なく人間味がないものであるなーと思うわけです。ずっと続くとなんだか頭がぼんやりしてきて何がなんだか分からなくなる。
だから何がなんだか分からない、でも面白い、そんな作品でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2010年9月12日
- 読了日 : 2008年7月1日
- 本棚登録日 : 2008年7月1日
みんなの感想をみる