救いとは何か、生と死について、非常にやわらかく完結な文章で綴られている。私は弱虫なので、辛い出来事や残酷描写にはつい本を閉じてしまうが、そんな事項でさえ彼女の語り口によって一つの事実として受け止めることができる。その力量がすごい、と思う。
正直、何の気なしに図書館で手に取るまで、題名も知らなかったのだが、こんな本がその辺に転がっていることに衝撃を受けた。単行本で読んで、結局文庫で買った。ある意味聖書のような、サリンジャーの「ゾーイー」のような小説。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年7月29日
- 読了日 : 2011年7月24日
- 本棚登録日 : 2011年7月29日
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