南北朝時代は海賊の根城となり、江戸時代には流刑地となった獄門島。復員船で死んだ戦友に遺言を託され、金田一耕助はこの瀬戸内海の孤島へ向かう。
「三人の妹が殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ。」
そして、その言葉のとおり、異様な殺人事件が次々と起こる…
先に読んだ『本陣殺人事件』『八つ墓村』と同じく、因習が色濃く残る閉鎖的な地方が舞台になっているが、金田一耕助をはじめ、床屋の清吉や警官の清水などコミカルな人物が登場するためか、そこまでおどろおどろしくはなく、最後には寂しい余韻が残る。
また上記二作とは違い、金田一耕助の目線を中心に物語が進むため、全編にわたって活躍する姿が描かれている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年4月25日
- 読了日 : 2024年4月18日
- 本棚登録日 : 2024年4月18日
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