題名通り元春を視点におきながら、元就・隆元・隆景など毛利一族を絡みつつ奥
さんとの仲睦まじさや吉川を継いだ後の決意など読んでいて清々しい御話です。
毛利としては切ってもきれない大友(特に義隆/陶晴賢)・尼子についても毛利側・
吉川側と双方の観点から考えたり、元就へ始めて反論したシーンや初出陣の折の
エピソードへはちょっとした笑みさえ零れました。
読んでいて飽きませんし、一日あればすいすい読めます。
自分自身電車の中とか待ち時間とかに読んで一日で終わったので…
また、あとがきにも記載されていましたが、弟の隆景とは違いあまりスポットの
当てられていない彼でしたか素晴らしい武将だったのだよ!と改めて思い知らさ
れました。
武将としてだけではなく一人の人間として父親や奥さんや息子とのエピソードは
可愛くて仕方ない!いいパパだ!!笑。
領主としても吉川を毛利のため利用するのではなく、吉川を「継いだ」者として
働く元春に共感しました。
ただ『吉川元春』の話とするには不十分な点もありましたが…
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2008年6月1日
- 本棚登録日 : 2008年6月1日
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