10.7.21 平成進化論
■今日は、この話をさらに補足します。
特に文章を書く職業にある人は
ご存知かもしれませんが、
【今日のお薦め本 夢を語る技術〈5〉神話の法則
─ライターズ・ジャーニー】
クリストファー・ボグラー(原著), 岡田 勲 (翻訳), 講元 美香 (翻訳)
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4750002445/2ndstagejp-22/ref=nosim
という本があります。
■かなり前のことですが、
私はこの本を読み、感銘を受け、
これを翻訳された
ストーリーアーツ&サイエンス研究所の岡田勲さん
という方の3日間の合宿セミナーに、参加したことが
あります。
■そこで伺った話で記憶に残っているのが、
「過去から伝承されてきた物語」
あるいは
「売れている物語」(小説、映画、ドラマなど)
には必ずその背景に「一定の型」があるということ。
いわば、
他者の感情を動かすための「ストーリーの鋳型」とでも
いうべきものがある、
という話を印象深く覚えています。
■さらに、
一本の映画を制作するのに巨額の金が動くハリウッドでは、
失敗のリスクを極小に抑えるため、
売れるストーリーづくりに、こういった鋳型を
存分に取り入れている、
という話も伺いました。
■その構成(鋳型)についての詳しい説明は省きますが
(ご興味のある向きは同書をご覧下さい)
以下にて、おおよそ内容は想像つくかと思います。
(第一幕:ヒーローの決断)
ステージ1:日常の世界
ステージ2:冒険への誘い
ステージ3:冒険の拒絶
ステージ4:賢者(指導者)との出会い
ステージ5:第一関門突破
(第二幕:ヒーローの行動)
ステージ6:試練、仲間、敵対者
ステージ7:最も危険な場所への接近
ステージ8:最大の試練
ステージ9:報酬
(第三幕:行動の結果)
ステージ10:帰路
ステージ11:復活
ステージ12:宝を持っての帰還
■桃太郎だろうが、スターウォーズだろうが、
プロジェクトXだろうが、
人を感動させ、記憶に粘りつき、
語り継がれるストーリーは凡そこの流れに従っており、
過去、現在に生み出された、そして
これから創造されていくであろう小説、映画、ドラマも
みなこの法則に従うことになる、
ということだそうです。
■考えてみたら、本当にその通りなんですね。
小説、映画、ドラマなど全部。
そして私が個人的に啓発、触発された人の人生も
基本的にこういった遍歴をたどっておりました。
「平凡な日常→出会い→困難→努力して克服
→最大の試練→打ち克って帰還」
といった流れ。
あたかもこの流れを理解し、この流れに従って、
自らの人生をデザインしてきたのではないかと思えるくらいに。
■こういった足跡を歩んだ人生の中に、
私は何ものかを感じるのです。
そして感情を揺り動かされ、行動してきた。
ここで更に考えます。
「私の人生も、このような軌跡を描き、
以って、周囲の人に何かの示唆や刺激を与えたい」
そんな想いや志を持っても良いのではないか。
■すなわち、
「他者の物語に刺激を受けた後、今度は反対に、
他者に影響を与える物語を紡ぐことにチャレンジしよう」
そんな風に考えているのです。
- 感想投稿日 : 2019年5月31日
- 本棚登録日 : 2019年5月31日
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