争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール

著者 :
  • 集英社インターナショナル (2011年12月15日発売)
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感想 : 74
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長谷部選手のブログで紹介されていたのがきっかけで、気になっていた我那覇選手のことだったのですぐに購入(5時間で読了)。
引用等が多く、かなり丁寧にまとめ上げられている本なので、非常に読み応えがあった。
組織としてガバナンスが全く効いておらず、選手のために機能していないように見えるJリーグに苛立ちを覚えながらも、我那覇選手と取り巻くドクターや選手(当時の選手会長の藤田俊哉選手や元チームメイトの川島永嗣選手など)の誠実な人柄と真摯な態度や、敵味方関係なくサッカーを愛しているサポーターたちの行動に感動を覚えた。
しかし、冤罪で人生が大きく変わってしまった我那覇選手のことを考えると、これは本当に恐ろしい問題だと思い、インタビューもせずに面白おかしく掻き立てるマスコミにもげんなりした・・。現在、JFLの琉球FCにいるということも初めて知り、これから動向を追って応援したいと思う。是非とも頑張って欲しい。
また、数年前にJリーグのあるチームの個人スポンサーをしたことを思い出し、スポーツを愛する一人として、子供に夢を与えるプロスポーツが健全で、より良いものになるために、何かできることがないか考えてみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スポーツ
感想投稿日 : 2012年3月4日
読了日 : 2012年3月4日
本棚登録日 : 2012年3月4日

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