男役 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年3月24日発売)
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感想 : 22
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宝塚で如月すみれのサヨナラ公演が行われる。その新人公演に抜擢された永遠ひかると、その祖母である元トップ娘役のチャメ。そのチャメと共にスターだったファントムさん、の話。
ひかるがファントムさんやすみれに導かれて成長していく。すみれはサヨナラ公演に向けて自分を仕上げていく。ファントムさんはどうにかしてチャメに会えないかとひかるに交渉する。
最後、サヨナラ公演ですみれがファントムのように死んでしまうのではないかと思ったが特に死んだりすることはなくてよかった。ただ、サヨナラ公演そのものがすみれにとっては葬式だったので、死んだのとそんなに変わらないとも言えるのかもしれない。
チャメとファントムさんが50年の時を経て、孫の初めてのトップ役公演で再会できてよかったなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川
感想投稿日 : 2023年10月10日
読了日 : 2023年10月10日
本棚登録日 : 2022年11月9日

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