現代社会の理論: 情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書 新赤版 465)

著者 :
  • 岩波書店 (1996年10月21日発売)
3.66
  • (73)
  • (86)
  • (143)
  • (13)
  • (4)
本棚登録 : 1269
感想 : 83
5

大学時代のバイブルです。最近読み返したら、鉛筆で線がいっぱい引いてあって、無い頭を捻りにひねって考えながら読んだことを思い出しました。

・・・どうやら「構造」というものがあるらしい。それによって世界はまわっていて、「南」の貧困、あるいは「北」のなかの貧困を固定しつつ、様々なリスクを生み出しながら、危ういバランスのうえで、ぼくたちは大学やバイトに行ったり、日々を生きている。


「途上国の8人家族が飢えに苦しみ・・・」というニュースを聞くと、何でそんなに子どもつくるんだよ自業自得!
「コーヒー豆がスタバに買い叩かれるんだ!」と荒ぶる農民をみて、じゃあ別の仕事しろよ依存してるだけやっぱり自業自得!
と辛口評論していた当時のぼくは、見田先生にあえなく論破されたのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:
感想投稿日 : 2013年1月25日
読了日 : 2008年6月20日
本棚登録日 : 2013年1月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする