平安末期の今様(流行歌)を集めた歌謡集。編纂した院は謡いすぎて喉を潰す程情熱を傾けたという逸話がある。内容は雑多で駄洒落や世をからかった歌、恋の歌がある。それも十分面白いが戦の多かった時代、庶民の仏への想いを込めた謡は今も心を打つ。西郷氏解説の本書は時代背景の説明も詳しく、今様への理解を深めてくれる。
単行本が花園図書室(911/N/22)にあります。(A.N.)
- 遊びをせんとや 生れけむ 戯れせんとや 生れけん 遊ぶ子供の声きけば我が身さえこそ 動がるれ -
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
Book Review
- 感想投稿日 : 2012年9月24日
- 読了日 : 2012年9月21日
- 本棚登録日 : 2012年9月21日
みんなの感想をみる