星野富弘氏は元中学の体育教師で指導中の墜落事故で頸髄を損傷し首から下の自由が全て奪われた。そのことにより筆を口に咥えて絵と詩を描くようになった。
初めて星野氏の絵を見た時、これが口で描かれた絵かと信じがたかった。
別の本になるが筆者は三浦綾子氏との対談で「卑屈な思いになっている時、高慢な思いになっている時は心がまっ白になるまで描かない。だから心がまっ白になるまで画用紙もいつまでもまっ白なままです」というようなことを話されていた。
道ばたに咲く 小さな つゆ草 、雑草とよばれるぺんぺん草、臭いときらわれるどくだみでさえ、その花は白い十字架に似ていると詩う。
口でかかれた絵と詩は 写真よりその花が伝わり、整った文字より心が伝わってくる。心洗われる詩画集です。
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Book Review
- 感想投稿日 : 2018年8月17日
- 本棚登録日 : 2018年8月17日
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