シェパード=「忠犬」
警察犬、麻薬犬、盲導犬に使われる犬。
ヒトラー、ケネディ、ルーズベルトに飼われた犬。
ロバート・デ・ニーロという人は何を思ったんだろう。
「アメリカ」という大国の矛盾、卑しさをあぶり出したかったんかな。
いや、とても面白いんだけど。映画そのものは。
最終的に、主人公の男は完璧な犬、「シェパード」になる。
自分の息子の愛した女性すら葬るし、父親の遺書も燃やしちゃう。
すっげー寂しい、これ以上に無い切ない背中、後ろ姿で終わる。
「ブロンクス物語」(前回のデニーロ監督映画)とは大違い。
「女の子を自分の車に乗せる時、先にその娘を助手席にエスコートして、そんでいざ自分が運転席側に乗る間際、先に車内に入った女の子が内側からドアロックを外してくれたなら(まぁ、古い車だし映画自体も古いから集中ドアロックみたいな便利でつまらないシステムはまだ出現してないのさ)、その娘は間違いない、お前を愛してくれてるよ。」
みたいな、そういう良さげな雰囲気が全体にあったのが「ブロンクス物語」で、オレは相当好きだったのだけれど。
エンディングも、女の子がロックをカチャっと外してくれて…。
・・・あれ??
これ今どっちの映画のレビュー書いてんだ、オレ??笑
とにかく。
二度観してみたくなる映画。
第二次大戦→キューバ危機(約20年ね)を何度も行ったり来たりするんだけど、眼鏡の変化でしか時代背景を悟れない映画。笑
- 感想投稿日 : 2009年5月13日
- 本棚登録日 : 2009年5月13日
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