Number 特別増刊「桜の凱歌」エディー・ジャパンW杯戦記 (Sports Graphic Number(スポーツ・グラフィック ナンバー))

  • 文藝春秋 (2015年10月16日発売)
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ラグビーに初めて夢中になれた。
それがこの2015のW杯ラグビー。

柔よく剛を制す。
体格で明らかに劣るジャパンが世界と戦う姿はまさに心を揺さぶられた。
試合中でも涙を抑えきれないところもあった。
(スコットランド戦、マフィが負傷しながらも前に前に進む気迫は自分の中での一番の感動ポイントだった)

改めて選手たちのインタビューを読むと、
誇れる我らが「日本代表」だと思え、
カッコいいなと子供のように目をキラキラさせながら読み進めた。



以下はラグビーをきっかけに、ビジネスの場に活かせるポイントを考えてみる。


ラグビーの詳細は勉強不足で語れないが、
組織・人事や経営の視点に置き換えると
組織としての戦い方はまさに理想的なものだったと思う。

エディーHCは日本の強みを最大限活かす練習をした。
例えば勤勉さをうまく利用して?4部練習などのハードワークをさせた。
ここはまさしく戦略・作戦が、現状の組織を踏まえた中でより良いものを突き詰めたというものではないかと考えている。
単に借りてきたような「戦略」などではなかなかできないものだろう。

選手には自主性を求めた。
自主性については、
南アフリカ戦での劇的な逆転トライのシーン(HCからの指示はPGを狙うものだったが、ピッチで選手が選んだのはスクラム)が一番象徴的だろう。

たらればの話ではあるが、
管理型の組織運営をしていたとすれば南アフリカ戦の最後は引き分けどまりであり、
日本の多くの人、そして世界もそこまでラグビーに注目はしなかっただろう。

ちょっと考えてみるだけでも、組織・人事、経営と繋がりそうなヒントが多くありそうである。

単にラグビー日本の快進撃の余韻に浸りたいと購入したが、
楽しむだけでなく、考えるにもいいきっかけとなっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年10月19日
読了日 : 2015年10月19日
本棚登録日 : 2015年10月19日

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