出世商人(一) (文春文庫 ち 10-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年10月7日発売)
3.09
  • (1)
  • (6)
  • (11)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 75
感想 : 14
4

千野さん新シリーズ。文春文庫でも本を出すようになったんですね。売れっ子みたい。
以前に出していた『出世侍』の商人版でしょう。一巻は借金まみれからなんとか一息付けそうなところまで。さてどんなスピードで出世していくのか?
ところで重要な役どころで出てくるのが手塚良庵。手塚治虫の曽祖父です。手塚良庵と言えば『陽だまりの樹』。ついつい読み返してしまいました。既読なんだけど覚えていない部分多し(年のせい)、ということもありやはり面白い。そちらと突き合わせるとこちらは安政年間の話のようですね。これから安政の大獄、コロリの流行、さらに牛痘問題等々大変動の時代。時代小説に歴史を考えるのは野暮だとは知りつつ、これからどう描かれるのか気になるところ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月16日
読了日 : 2020年10月15日
本棚登録日 : 2020年10月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする