思春期に読んでおいて良かったと思う本。理知的な自己懐疑を繰り返す主人公に是非を問いかける必然性は感じず、ただその心の揺れ動きに注視して読み進めていました。個人的に、五月さんとの心の衝突にとても共感した覚えがあります。その他、太郎目線でぶっきらぼうに描きながらも、端から見ると良い家族だなあと思える描写技巧も見事でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
純文学・一般文芸
- 感想投稿日 : 2011年11月22日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年11月22日
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