- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784621088869
作品紹介・あらすじ
「数値、特にFENaに振り回されるな!」「不必要な輸液は有害です」「それでも日本の腎移植はトップレベル」国内および米国で培った臨床経験をもとに教える腎臓内科の『極意』。臨床の現場で遭遇する「疑問」を病態生理から解き明かす。『極論で語る』シリーズ第3弾。
感想・レビュー・書評
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臨床の役に立つ内容
輸液:
生食にK,Caを加えたのがリンゲルえき
緩衝液加えたのが乳酸リンゲル
腎機能でコンサル受けたら
血液透析必要か?(透析せなリバースできないのか)
次にAKIかCKDか
AKI:これ以上悪くしない
不適切な薬中止、適切な血圧維持、適切な輸液を考慮、腎後性AKIを見逃さない
わずかな血清クレアチニン値の上昇も大きな腎機能の低下の現れ。死亡リスクに大きく影響する。
色んなサインを出す頃にはAKIは起きているからCrな気を配ろう
できること:血行動態の維持と不必要な腎毒性物質への暴露の回避
Crは数日かけて上昇する。
利尿薬にAKIの予防効果はない
脱水と浮腫
脱水の良い指標(陽性尤度比から):
毛細血管再充満時間、眼球陥凹、腋窩の乾燥
浮腫がはっきりわかる時、血漿とほぼ同量の退役量過剰(3L前後)の体液過剰が起きている。肺水腫を除いて緊急性はなく、美容上の浮腫であることがほとんど
Naはそれ自体が直接悪さしないけど細胞の大きさが変わることでさまざまな症状
浸透圧調節系と容量調節系
どちらもADHがからむ。容量調節系は分泌するまで結構かかるけど(外液10%以上減少ではじめて)大量に分泌。容量を優先するように出来ている。
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(増田)分かりやすい!読みやすい!輸液・電解質や酸塩基平衡まで書いてあります。
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香坂先生の編集の本
わかりやすさ、文献引用○。研修医がチェックするには良い気がするが、これで何かの基準に必要十分なのかは少し不安ありました(でもあとがきで書いているように、これは必要不十分で肝だけ書いたものなんだろうな)。
でも読み物としては良いし、医学部生、研修医レベルなら良い気がする。引用文献が多数あるのも良いですよね。 -
教科書的でなく読みやすい。
輸液の章が良い。