アンと愛情 (光文社文庫 さ 24-6)

著者 :
  • 光文社 (2023年8月9日発売)
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感想 : 135
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こんにちは、椿と申します。ついこの間まで東京デパート地下一階にある和菓子処『みつ屋』の店長を仰せつかっていました。今は銀座店の方に移りましたが、長い間いたので思い入れはいっぱいです。

特に2年前にふらりと立ち寄った高卒の梅本さんをアルバイトに雇ったのは、我ながらスマッシュヒットでした。少し大人しくてウジウジ悩む所はありますが、とっても素直で勉強熱心な女の子です。入りたての頃こそは、わたしや先輩の立花がお客様の謎かけみたいな要望を解いて差し上げていて、彼女は聞き役だったのですが、最近の彼女は、ほとんど自分で調べ上げて、お客様に寄り添った対応ができつつあります。ちょっと失敗はありますけど。

このまま、お店で成長していって、正社員になってくれると嬉しいんですが、こればかりは、本人の気持ち次第ですよね。この前わたしのことを「本当に好きで」と言ってくれて、ちょっとドキドキしました。そのあとみんなにからかわれて「尊敬という意味です!」と訂正していましたが、そんなところも大好きなスタッフです。立花との関係を逐一観察できなくなるのが、とっても残念ですけど‥‥。

これからも、梅本や立花、桜井の居る東京デパート店をご贔屓にお願い致します。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: あ行 フィクション
感想投稿日 : 2024年5月7日
読了日 : 2024年5月7日
本棚登録日 : 2024年5月7日

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コメント 2件

yukimisakeさんのコメント
2024/05/07

クマさんこんな文章も書けるんですね、素敵だー!!
もう本を読んだ気分になりました( * ॑꒳ ॑*)
このシリーズ、新潟の友達が大好きなんですよ!今度感想聞いてみます♪

kuma0504さんのコメント
2024/05/07

アンちゃんシリーズはコレで行こうと思っています♪
1章、金沢旅行行っています。
いろいろ興味深い描写あるかも。

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