職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎 (2012年5月30日発売)
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広い意味での「売春」の倫理性を問う。という視点はまったく無くて、広い意味でのブラック企業の解説本である。約15年間、700人ものAV女優のインタビューをこなしてきた著者だからこそ書けるその実態。この20年間の労働実態の変遷もよくわかった。

内容(「BOOK」データベースより)
業界の低迷で、100万円も珍しくなかった最盛期の日当は、現在は3万円以下というケースもあるAV女優の仕事。それでも自ら志願する女性は増える一方だ。かつては、「早く足を洗いたい」女性が大半だったが、現在は「長く続けたい」とみな願っている。収入よりも、誰かに必要とされ、褒められることが生きがいになっているからだ。カラダを売る仕事は、なぜ普通の女性が選択する普通の仕事になったのか?長年、女優へのインタビューを続ける著者が収入、労働環境、意識の変化をレポート。求人誌に載らない職業案内。

かつて「北の国から」で宮沢りえが演じた「元AV女優」というイメージは少数派になっている。むしろ、「最高の離婚」で尾野真千子がふらふらとAV撮影旅行に行きかけたのが今の実態をよく掴んでいたのだと思う。
2013年5月15日読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行 ノンフィクション
感想投稿日 : 2013年6月6日
読了日 : 2013年6月6日
本棚登録日 : 2013年6月6日

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