遠雷 (河出文庫 132A)

著者 :
  • 河出書房新社 (1983年1月1日発売)
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本棚登録 : 54
感想 : 5
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田舎っぺである。が、沁みるのである。
いやしかし常に泥にまみれてる感じで、そりゃ農家はそれもしょうがないけど、家の中まで泥を持ち込むやらお婆ちゃんが汚し放題やらもうひっちゃかめっちゃかでなんつーか昭和感だ。
だがしかし若い二人はラブラブなのだ。いや何もそこまでというくらいなんでね、でもお姉ちゃんのほうがムッチリしつつも太ってるわけではないということで何それ惚れるわってことで気持ちは分かる。トマト栽培も頑張っていれば見る人は見てるってことさね。
かたや男の方も23にしてトマトに熱い思いを注ぎ込み、彼女がいれば十分と言い、父親はクズでもしっかりと独り立ちして。
いや似合いの夫婦だっぺ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: むかし系
感想投稿日 : 2023年12月2日
読了日 : 2023年12月2日
本棚登録日 : 2023年12月2日

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