書店主フィクリーのものがたり (ハヤカワepi文庫 セ 1-1)

  • 早川書房 (2017年12月6日発売)
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本棚登録 : 1254
感想 : 111
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離島で本屋を経営しているフィクリーという男性の人生の話。

登場人物が大学院でエドガーアランポーを研究していて、妻の勧めで妻の故郷で本屋を始めた…という設定なので、本に関する知識がすごい。各章が有名な短編のタイトルになってて、章の前にフィクリーが述べた、短編に関する話が載っている。そして話の中にも有名作品の話がたくさん出てくる。悲しいかな、自分にはそれら全てを理解する知識がなかったけど、もしわかったらもっと楽しめたと思う。
ストーリーは決して楽しいものじゃない、というかむしろずーっと物悲しい。なのに落ち着く話の展開。悲しい事実もすーっと受け入れられるというか。感動する話だと思うけど、泣かせようとしてないところがいい。読んでよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2024年1月7日
読了日 : 2024年1月7日
本棚登録日 : 2023年12月25日

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