憲法学の病 (新潮新書)

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  • 新潮社 (2019年7月12日発売)
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国際法の立場から見た、日本国憲法。
いかに国内の、んで、憲法畑の先生たちの論が、ガラパゴスなのかと。
利権構造、権威構造がここまで酷いのかと驚いた。
元々日本国憲法は英文で書かれたものを和訳したもの。原文に当たれば、不戦条約とか、国連憲章のコピペであることは一目瞭然で、であれば、それに沿った解釈をすべきではないか。
要は、国際ルールをきちんと守って、国際社会に復帰しますという約束なのだ。
それを変な思い込みに沿って解釈しようとするからおかしくなる。とことんおかしくなる。
目的のための議論。
政治家でもあるまいし。
全部受け入れて良いのかどうかは判らないけど、目的のために変節も厭わない方々だけのことを聞いているのも、また間違いなんだろう。

全般的に得心だが、先の大戦をさらりと日本の侵略という前提で語っているのは。引っ掛かった。ま、米国の作った方の立場から見たらそうなのだろうとは思ったけど。

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感想投稿日 : 2019年11月13日
読了日 : 2019年11月13日
本棚登録日 : 2019年7月28日

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