貞観政要 (中国古典新書)

著者 :
  • 明徳出版社 (2008年7月10日発売)
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感想 : 6
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平易な漢文で読みやすい。ただ、つくづく思うのは、政治の位にある者は形を守っていかにも荘重な振る舞いをするということだ。それだけ為政者の言葉や行動を万人が注視しているため、重々しくならざるを得ないのだろう。あの、ぶっきらぼうなじいさんであった孔子でさえ、重からざれば威あらずと言っていたし、そもそも政治の中枢にある人間とはそういうものなのだろう。ここに収められた話は極めて理想的で、聞く上では心地よい。実際の難局を乗り切る上でもこの調子で続いていたなら、偉いが、どうだったのだろう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漢文学
感想投稿日 : 2017年12月12日
読了日 : 2017年12月12日
本棚登録日 : 2017年12月12日

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