サピエンス全史、ホモ・デウスを読んですっかりこの系統にハマりました。同じように、過去の人類の歴史を紐解く内容です。
上巻では、なぜ地域によって進化発展に差が生まれたのか。その地域に住む人たちが他の地域の人たちより何か劣っていたのか。(もちろん、そんなことは無いのですが)を追求してます。
人は住んでいた地域によって環境が異なっていた。メソポタミア文明が栄えた地域ではもともと人が育てるのに適した植物が多くあったことや、ユーラシア大陸には家畜に適した動物が多くいたことなど。これらの環境の違いによって、もともとは狩猟生活をしていた人類が異なるタイミングで農耕生活に変わっていった。
農耕生活になると、多くの人口を養うことができる。これは、サピエンス全史やホモ・デウスで書かれてたことと同じ。というか、こっちが先なのでサピエンス全史がこれをなぞったんですね。
人口が多くなると農業に従事しなくても生活できる人がでてきたり、序列ができたりして大きな集団が出来上がります。狩猟生活をしている集団との争いがあったとしても、農耕生活の集団は数に勝るし、闘いを職業にするような人もいたりで、勝ち残ります。それで、農耕生活する人たちが残ってくんですね。
作物や家畜が豊富でなかった地域がそこに住む人のせいでそうなったわけでは無いことが説明されていきます。
家畜が増えたことで出てきたのが、感染症です。生き残るためには、この感染症に免疫があるか無いかも重要なことです。
これも、サピエンス全史やホモ・デウスにあったと思いますが、スペインのコルテス、ピサロによるアステカ、インカ帝国の滅亡について、感染症による甚大な影響があったことも書かれてます。なぜ、ヨーロッパの感染症はアメリカ大陸の人を大量に死亡させたのに、その逆は起こらなかったのか。そもそも、アメリカ大陸には家畜となる動物が少なかったことをあげてます。
この辺から下巻に続きます。
- 感想投稿日 : 2020年11月21日
- 読了日 : 2020年11月21日
- 本棚登録日 : 2020年11月21日
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