以前読んだときは、質問に対する回答の微妙なはぐらかしのような感じが面白く思ったのだが、再読してみると、はぐらかしているのではなく、質問者のその質問が何を問おうとしているのか、むしろ何を問うべきなのか、著者が「問い」を整えているような印象だった。「解答を得る」ことよりも大事なのは「問う」ことである、という著者の考えがよくわかる。まあそんなことより、著者が質問者の質問を理路整然と駆逐していくさまが心地よいのだった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ・コラム
- 感想投稿日 : 2021年11月7日
- 読了日 : 2021年11月7日
- 本棚登録日 : 2021年11月7日
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