気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

  • 双葉社 (1982年1月24日発売)
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本棚登録 : 675
感想 : 52
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銃声が「パン」と鳴りヘッドライトの光跡が描かれ、大友克洋によってマンガが新しい表現に踏み出した。198×年に起こった(架空の)中ソ戦争の「気分」を描くにはこういう描き手が必要だったのだ。今日のマンガがリアルな肌触りを描けるようになったのはここから始まったように思う。湾岸戦争以降今日に至るまで「対岸の戦争」に抱くバーチャルな感覚とも、ヒッピームーブメントとも違う、本作の「戦争への気分」は、本格的なサブカル消費文化に入る前の80年初頭という時代のまだ70年代の残り香漂う空気を感じられて懐かしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2011年4月29日
読了日 : 2011年4月29日
本棚登録日 : 2011年4月29日

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