恋と軍艦(3) (講談社コミックスなかよし)

著者 :
  • 講談社 (2012年10月24日発売)
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本棚登録 : 703
感想 : 37

汚れた大人なもんでさー、中学生組にどうも目がいかない。大人組みのあやしすぎる関係にばかり興味が向いてしまうんだ……!

どうやったって香菜ちゃんの恋が叶うとは思えないので、香菜ちゃんが恋に恋する夢子ちゃんから、地に足付けた恋というものを知るための物語なのかなと思う。それはそれでつまんないけど、いつまでも夢見がちなまんまじゃだめなわけで。現実と理想の間にちゃんと線引きできるようになるための、とても意味と価値のある恋を、香菜ちゃんはしているんだろうなと思います。叶わないけど(たぶん)。でも香菜ちゃん、恋愛以外に関してはものすごく冷めてるよね……。この家庭環境が香菜ちゃんを子どものまんまにしておいてくれないからこうなっちゃうんだろうな。町長さんは以前、香菜ちゃんは自分に父親の影を見ている、と言ってましたが、たぶんそのとおりなんだろうなと思う。子どものように甘えたい、という願望が、町長さんに恋をする香菜ちゃんの本心なのかも。でもさみしかったら、誰かが自分だけを見てくれる恋愛に夢を見るのも致し方ないのかもしれないな、とも思うのですが。ただ、いつかはその夢から覚めなきゃいけない。そこから香菜ちゃんがどんなふうに成長していくのか、それがとても楽しみ。

そう言えば、香菜ちゃんも晶ちゃんも陽くんも、みんなどこかでちゃんと現実を見てて冷めている部分を持ってるなーと。そこが妙にリアルで、そう言えば私もこんな中学生だったなと思ったり思わなかったり。

で、大人組の町長さんとサーシャと言えば、まだまだその関係の真実が見えない。だけど、絶対〇〇してんだろ! と思われるシーンがあるので、もう胸がどきどきです。なぜ「なかよし」掲載なのだ! BLマンガで読みたいよう。4巻が楽しみだ(いろんな意味で)!!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 西炯子
感想投稿日 : 2013年1月4日
本棚登録日 : 2012年12月25日

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