なかなか考えさせられる話でしたね。短編集のような形式をとっておりますが全体的には1つの長編といった小説です。ある首謀者が社会の弱者たちを使唆して小口テロを引き起こし、社会に一石を投じる事件を頻発させることで社会全体として弱者に対していたわれるようにいい方向に変えていこうという話ですが、格差社会に対する警鐘、特に日本人中流層のあかの他人に対する冷淡さ(自分さえよければ主義)、憎しみの連鎖からは何も生まないなど日本人としての深い難題にメスをいれた社会派小説で私的には非常に面白い内容の一冊でした!オチもなかなかの短編トリックであったと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2014年10月21日
- 読了日 : 2014年10月21日
- 本棚登録日 : 2014年10月21日
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