ティール組織 ― マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

  • 英治出版 (2018年1月23日発売)
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感想 : 31
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『ティール組織』を読み終えた。
数年前に話題になった組織論に関する本で、前々から読もうと思っていたのをやっと読むことができた。

この本では、歴史的に現れてきた組織の発達段階をあげて、現在の組織に多い、トップダウン型の組織で、他者との競争に打ち勝ち成功することを目的とする達成型(オレンジ)組織とも、ボトムアップ型で、多様性や平等、文化を重視する多元型(グリーン)組織とも異なる新たな組織形態である進化型(ティール)組織について解説している。

進化型(ティール)組織の特徴は次の3つである。
・自主経営(セルフマネジメント)
:階層やコンセンサスに頼ることなく、仲間との関係性のなかで働くシステム。
・全体性(ホールネス)
:職場での役割に応じた自己を演じるのでなく、ありのままの自己をさらけ出して職場に来ようというような気にさせるような一貫した慣行がある。
・存在目的
:組織のメンバーは、組織が将来どうなりたいのか、どのような目的を達成したいのかに耳を傾け理解しようとする。

本の中でも、ティール組織はまだまだ多くないと言われていたが、将来的にこれが組織のスタンダードになっていくのかはまだまだわからないように感じた。
ただ、SDGsなど、現在ある問題は、従来型の組織の生み出した歪みとも言えるし、解決していくには、まったく違った意識で考える必要はあるかもしれない。
難しくはあるけれど、この本は、そのためのヒントを与えてくれるところもあると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: C:好奇心、エンタメ
感想投稿日 : 2022年7月14日
読了日 : 2022年7月14日
本棚登録日 : 2022年7月14日

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