スモーキング(4) (ヤンマガKCスペシャル)

著者 :
  • 講談社 (2017年4月6日発売)
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感想 : 1
5

そろそろ、この『スモーキング』も実写化の話が出るんじゃないかな、と期待している
できりゃ、『カイジ』か『ミュージアム』のスタッフに手掛けて欲しいな
悪が悪を裁き、毒が毒を制し、邪が邪に罰を下す。ある種の「スカッ」が、この『スモーキング』には満ち溢れている
正直、ヤンマガ連載作品の中でも一、二を争う、子供に読ませちゃいけない漫画であるのは確か。まぁ、子供以上に、現実と虚構の区別もつかない、ダメな大人にも読ませちゃならんけど
人を殺すのは悪だ、どんな大義名分があろうが、その手を血で汚せば、世界は閉じていく一方だ。けれど、この世には死ぬべき極悪人が多い。そんな社会を腐らせる害虫を駆除できるのは、自身もいつか殺される、その覚悟が出来ている、本物だけだ
殺し屋としてのピカレスク的な美学が、この『スモーキング』には『職業・殺し屋』や『ゴルゴ13』に劣らずにある
しかし、久しぶりに焦った。この(4)を帯び付の新刊で購入した人なら、私が帯の裏を見た際に覚えた驚きは理解してくれるだろう
内容が内容なだけに、ゴロが死んでしまったか、と誤解してしまった。でも、良かった、死んだのではなく、仲間の為に、新しく、なおかつ、今の自分より強くなる必要がある、そう自分で決断して修行の旅に出ただけで
きっと、彼は一回りも二回りも成長して、自分の居場所に凱旋するだろう
けど、荒事専門の彼がスモーキングから一時離脱した事で、戦闘力はガタ落ちになってしまったのも事実。ゴロが戻ってくるまで、佐辺さんはどうする気なのだろう。きっと、何らかの手は打ってると思うけど・・・あぁ、早く、(5)を読みたい。この毒煙を吸うのは、クセになる
この台詞を引用に選んだのは、スモーキングの絆と縁、そして、ゴロと八丁、男と男の友情がギュッと詰まっているからだ。いつ何時、命を落とすか定かで無い裏稼業に関わらず、最後の最後で役に立つのは自分の人間力。けど、それ以前には、仲間との信頼も大事になってくる。戻ってきたい場所がいる、再会したい友がいる、だから、男は胸を張って旅へ出られる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(講談社)
感想投稿日 : 2017年6月25日
読了日 : 2017年4月14日
本棚登録日 : 2017年4月6日

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