つるつるとザラザラの間(2) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2014年3月7日発売)
4.16
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本棚登録 : 169
感想 : 12
5

これはあくまで、それなりの数の恋愛漫画を読んできたけど、漫画読みとしてはまだまだ未熟な私の自論であるが、青年誌系の恋愛漫画の面白さってのは、どんだけ多くの読み手に「リア充、モゲて末永く大爆発しろ!!」と思わせられるか、で決まるように思える
月子先生の画は、線がもの凄く丁寧に引かれているからか、キャラの揺れ動く恋愛感情が繊細に表現されているように思える
環のさやちゃんとの肉体的にも、心理的にも距離を縮められないヘタレっぷりを見ていると安堵する一方でヤキモキさせられる。逆に、彼が中学生の特権よろしく、思い切りすぎる行動に出ると、「おぉ」と囃し立てたくなる
そこも、この『つるつるとザラザラの間』の、他の恋愛漫画にはあまり見られない、独特の魅力だろう
ぶっちゃけ、爬虫類が苦手だけど、好きな娘の為に克服しようと地道に努力している環と、爬虫類が好きで好きでしょうがない、ちょっと天然ボケが入っているハイパー美少女のさやちゃんみたいなカップルは現実にいるんですよ、きっと
そう言う、多くはないけど普通にいそうなカップルの、お互いの「好き」が深まっていく、何気ない日常を、大切な青春の1ページにしていく漫画が面白くない訳がない
また、環だけでなく、他の男の子にも見せ場を用意している点もイイ
今後も、環とさやちゃんの甘酸っぱい青春に、ニマニマしていきたいもんだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(講談社)
感想投稿日 : 2014年4月5日
読了日 : 2014年4月4日
本棚登録日 : 2014年3月7日

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