フラレガール 4 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社 (2019年8月20日発売)
4.00
  • (6)
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 225
感想 : 4
5

恋愛要素で言えば、その甘味は、『贄姫と獣の王』に負けちゃいない
ファンタジーが好きか、現実的な方が好きか、その辺りで分かれる感じか
私は雑読の気があるので、どっちも美味しい
単に、ヒロインがエロい事だけを求めるなら、エロ漫画でも十分なのである
この『フラレガール』は、ヒロインが自分の醸す色気に葛藤と一抹の自己嫌悪を抱きながらも、そこを含めた自分を、好きな人に愛してもらえる事で、より魅力的になっていくから、男心が打たれる
ハッキリ言っちゃえば、青山くんは、ヘマをしちゃう時もある。けど、そのカッコ悪い部分が、赤坂さんの恋心をキュンとさせてくれる、カッコイイ行動となっているのだ
カッコ悪く見える熱さが、カッコイイ真っ直ぐさに映る恋の魔法は、ほんと、使い方が難しい
堤先生は、自分なんてまだまだ、と謙遜するだろうが、私からすると、使いこなしている、と言っても良いレベルに達している気はする
実際、凄ぇな、と思うのが、青山くんだけじゃなく、時たま、まぁ、しょっちゅうか、赤坂さんもやらかしちゃっている事
ギャップって表現は適切じゃないかも知れないが、この(4)で明らかになった、赤坂さんと豆子ちゃんの黒歴史は仰天だった。若気の至りで済まして良いレベルではあるにしろ、彼女らにも、結構、暴走していた時期があったんだな
ぶっちゃけ、今も、ブレーキが壊れてる、と感じる事はあるにしろ
赤坂さんが、彼氏と実弟のお付き合いを想像し、絶叫しちゃうくだりは笑えた
その流れで、バカップルを一層、濃厚にイチャつかせるのは、さすがの一言
合コンから、赤坂さんを、クリーム塗れになりながら連れ去った青山くんは、男の眼からしても、かなり、男前だった
それこそ、嫉妬のあまり、青山くんの乳首を捥ぎりたくなるほど
この台詞を引用に選んだのは、少女漫画で、この単語、出しちゃっていいの、と驚いたので
赤坂さんがエロいヒロイン、略して、エロインなので、ある意味、しっくり来る、大人向けのワードではある
愛撫を漢字で書かず、「あいぶ」と平仮名表記にしたのは、一つの配慮なんだろうけど、むしろ、エロさを強調している気がしないでもない
まぁ、私が、LOやアンスリウム、ゼロスなど、質の高いエロ漫画誌を読んで、脳味噌がピンク色になっているからだ、と他の読み手からは呆れられそうだが
赤坂さんに背中へ薬を塗られて、もっこりしない男がいる?
ハッキリ言っちゃえば、女性の読み手だって、塗られたいでしょうよ
「・・・ちがう、俺の方がごめん・・・俺、今、邪な気持ちでいっぱいになってて・・・っ。赤坂さんの手を汚したくないとか・・・グロいから背中見てほしくない、とかも本当だけど(赤坂さんのきれいな指に、かきむしって熱を持った肌を、いざ撫で回されたら―――――――)・・・っあんなの、もう、ほぼ、あっ・・・あいぶじゃん!!」(by青山大地)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(白泉社)
感想投稿日 : 2020年1月30日
読了日 : 2019年9月16日
本棚登録日 : 2019年8月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする