ヤンキーショタとオタクおねえさん(4) (ガンガンコミックスpixiv)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2018年8月22日発売)
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本棚登録 : 275
感想 : 8
5

ここ最近、増えつつあるオタクがメインの漫画
好き嫌いは分かれるだろうが、このまま、質の良い作品が増えてくれれば嬉しい
個人的な予感ではあるが、『ヲタクに恋は難しい』(ふじた)に次いで、アニメ化が決定するのは、この『ヤンキーショタとオタクおねえさん』じゃないかな、と思っている
そう感じる理由はシンプルである、面白い、それだけで十分だろう
ヤンキーショタが、隣のお姉さんに、自分の事を好きになって貰うべく、健気に頑張る(でも、そう簡単には成果が出ない)姿は、もう、可愛すぎる
漫画でも十分に、読み手の心をグッとさせるのだ
きっと、アニメになっても、その可愛さは損なわれないはずだ
もちろん、私がおねショタ好きってのもある
成年漫画のような展開も大歓迎だが、この作品のように、じれったいのも嫌いじゃないのだ、実は
先に、成果が出ていない、と書きはしたが、何の変化が起きていない訳じゃないのがミソだ
本当に、ちょっとずつではあるが、龍桜の行動は、かづ子の心に刺激を与え、望む未来に繋がる道への光明となりつつある
龍桜が、良い所を見せたい、と意識してのアピールよりも、それがカッコいいと判っていない行動で、かづ子をトキめかせているのが実にキュンと来る
また、この『ヤンキーショタとオタクおねえさん』の面白さを構築しているのは、龍桜→かづ子の努力系ラブコメだけでない
様々なピースがあるが、個人的に、毎巻、変化と進歩を楽しみにしているのが、小泉さんのオタクバレ解禁に対する葛藤と、かづ子との関係だ
龍桜に負けないくらい、かづ子への態度が不審になっちゃっている小泉さんだけど、彼女の気持ちが痛いほど判る読み手も多いんじゃないだろうか
相手がオタクだと知っていても、いざ、自分も同士だ、とオープンになるのは、簡単じゃない
だからこそ、新刊が出る度に、今度こそ、二人は友達になれるのか、とワクワクしてしまう
そのワクワクが報われなくても、それはそれで、期待が増すのでいいのだ
もちろん、パンパンマンさんのエピソードも楽しみにしている、毎巻
見た目も中身も、ここまでクセが強いのに、読み手に不快感を与えないのは、やはり、龍桜とかづ子の事を真剣に応援しつつ、自分の栄養補給もちゃっかりこなしているからか
そろそろ、パンパンマンさんの恋物語も読んでみたいんだよなぁ
全くモテない訳じゃない、と思う
痘痕も靨と言っちゃ失礼だろうが、彼にベタ惚れな女性がいたって、何ら不思議じゃない
むしろ、オタクよりも、一般人またはヤンキーに、本気の恋をされる男じゃないだろうか、彼は
そう思う一方で、乙花くんがメインの話も読んでみたいんだよな
彼に惚れられる、新たなオタクヒロインが登場しないかな・・・・・・
まぁ、何だかんだで、メインは龍桜とかづ子のラブコメだから、次巻も、そこを一番に楽しんじゃいそうだ
どの話も、砂糖を吐きそうになったが、この(4)で突き抜けてるなぁ、と感じたのは、第29話
多くは語らないが、きっと、大半のファンが、龍桜の男前っぷりに、頬が熱くなった事だろう
これもまた、海マジックと言える現象だろうかね
しかし、こんだけ、龍桜が好き好き光線を出してて、ちょっとはグラつくってのに、揺るがないかづ子は罪作りな女だ
そういうトコも、龍桜は好きなんだろうが(笑)
この台詞を引用に選んだのは、龍桜、やるじゃん、と拍手を送りたくなったので
大の男でも、こんな台詞は、この状況で、惚れた女には言えないよ
照れながらも、ハッキリと言い切れた彼はカッコいいよ、うん
ほんと、これからも応援していこう、彼の恋を

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(SE)
感想投稿日 : 2018年11月16日
読了日 : 2018年9月3日
本棚登録日 : 2018年8月22日

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