腐男子高校生活(3) 通常版: IDコミックス/ZERO-SUMコミックス (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

  • 一迅社 (2016年11月25日発売)
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感想 : 6
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あくまで、私個人の意見なので、聞き流してもらってもかまわない
この『腐男子高校生活』の人気が巻を重ねる毎に上がっている事で、私ら腐った男もBLコーナーに行きやすくなった
みちのく先生、ありがとうございます
私自身はもともと、周りの女性にどんな目で見られようが、さほど気にならず、表紙やあらすじをチェックして、自分好みの作品を探せる性質
だが、世の腐属性に傾いている男子が、誰も彼も私のように鈍感な訳はない
コソコソとBLコーナーで身を潜め、女性客や店員から奇異の視線を向けられている、と被害妄想ばかりを膨らませ、「男のクセにBLが好きな自分が悪いんだ」と己を責め、けれど、好きなキモチは誤魔化せず、二つの感情の板挟みで苦しんでいた者は多かろう
少し大袈裟かもしれないが、みちのく先生は、世間のイメージと言うよりも、腐男子の劣等感を拭ってくれたのだ、この作品で
影響があるのかは定かでないが、ここ最近、ライトな内容のBLも増えており、これまで以上に腐男子が行き易い書店も数が多くなってきた気がする
通販で買うのもアリだが、やっぱり、漫画読みたるもの、書店に出向き、自分の目で吟味したいモノだ
ストーリーの基軸が、性別を超えた友情で、恋愛なんぞ入り込む隙間がないってのも、いっそ清々しい
並みの漫画なら、そろそろ、主人公とヒロインがくっついてもおかしくない、むしろ、順当と感じる巻数だが、この『腐男子高校生活』においては、そんな人気目当ての展開など起こらない
とことん、自分の描きたいモノを描く、みちのく先生、芯があるな!
坂口と西原ちゃんの関係が今のモノから変わらない事が分かり切っている分、ゆかりちゃんの恋路は応援したくなる。まぁ、どちらかっつーと、天然すぎるトラブルメーカーな兄・レイジの心配も大きいが
どの回も、腐っている者なら共感できるが、個人的に笑いのツボだったのは、第⑳話「ケンカするほどBL萌え」だった。夫婦喧嘩は犬も食わないが、BL臭が漂う可愛げのある喧嘩は、腐人間なら大好物。性別抜きで、大抵、この手の喧嘩の原因ってのは、傍目からすれば、つまんないコト。それだけに、お互いが意地を張るのを止めるタイミングを間違えちゃうと、仲直りしづらくなる
この台詞を引用に選んだのは、多少の抵抗こそあれど、同意したいモノだったので。BL好きである事に、一切の恥ずかしさなど持ち合わせてないが、カミングアウなるとトと別問題なんだよなぁ。さすがの私も、同属だと確信できない相手に、下着の色は言えない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(一迅社)
感想投稿日 : 2017年1月23日
読了日 : 2017年1月23日
本棚登録日 : 2016年11月25日

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